ディープインパクトが引退して、早いもので7年が過ぎた。
産駒は4世代目がデビューした。
2年連続リーディングサイアー。
4年連続2歳リーディングサイアーに輝いている。
GT馬は9頭。
武豊とのコンビで日本ダービーを制したキズナは、大げさでなく日本中を感動させた。
間違いなく2014年現在、日本一の種牡馬である。
自身が勝てなかった、凱旋門賞制覇、そして世界一の種牡馬になることも夢物語だとは思えない。
それほどまでの勢いで勝ちまくっている。
と、産駒の活躍はこれまでにしよう。
ディープインパクトという競走馬を振り返ってみる。
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オルフェーヴルが引退レースとなった有馬記念を8馬身差で圧勝し、レーティングはディープインパクトを上回る129が与えられた。
ディープインパクトとオルフェーヴルはどちらが強いのか?
日本史上最強馬はオルフェーヴルか?
なんて議論が巻き起こり続けるのは想像に難くない。
改めてピックアップされる「競走馬」ディープインパクト。
オグリキャップ
武豊は、「こういう馬が出てくるのを待っていた」と言った。
「ただただひたすら走るのが速い馬」
新馬戦であれほど信じられない!という気持ちにさせてくれる馬は後にも先にもいない。
若駒ステークスを勝っただけで、三冠が見えた!何てのもディープだけだろう。
ダービーのゴール瞬間は、武豊が「速すぎて、ガッツポーズするのが少し恐かった」なんてエピソードも。
1回目の有馬記念は、どうすれば勝てたのだろう。
JCと有馬記念の選択で、JCにしていれば、2:22.0なんてタイムを叩き出していたかも。。
ハーツクライ
もっと早めにマクっていれば…
天皇賞(春)は凄い凄いと言われているが、ディープならもっと突き離せた。
こんなもんじゃない。
凱旋門賞は1位入線できた可能性がある。
いつも通り後ろから競馬をしていれば…
前哨戦を使っていれば…
馬体を併せないようにしていれば…
2回目の有馬記念は、最後まで追いまくっていれば、8馬身以上の差がついていた可能性は多いにある。
そうすれば、レートは130オーバーだっただろう。
まぁでも武豊はそんなことをする騎手、いや男ではない(ペリエや池添を批判しているのではない…)。
願望込みになってしまったが、私は間違いなく、ディープインパクトは日本史上最強馬だと今でも思っている。
完璧に近い戦績だが、もっと上を目指せたはずだ。
もう1年現役を続けていれば、ドバイWC、キングジョージ、凱旋門賞、BC…
世界中の名だたるレースを制覇しまくった可能性は多いにあったと信じている。
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今となっては、その夢は産駒に託すしかない。
武豊が「ディープの凱旋門が今でも夢に出てくる」と言った。
私も、夢に出てくることがある。
今でも悔しい。
笑いたけらば笑えばいい。
それぐらい、ディープに夢中だったのだ。
今でも半分夢の中にいる。
ディープインパクトを超える日本史上最強、いや、世界史上最強馬はきっとディープインパクト産駒から出てくる。
早世したり、種牡馬として思うような成績が残せないまま廃業していく名馬がいる中、そんな夢を追いかけられるのは幸せなことだと思う。
ディープインパクト産駒がどんなに活躍しようと、私には一銭の得も無いし、日常生活も変わらない。
それでも、幸せなことだと思う。
損得勘定を超えたものが、世の中には確かにあるのだ。
ディープインパクト。
1年でも長生きして、1頭でも多くの産駒を見せてくれ。
ありがとう。
私はこれからもあなたを応援している。