ディープインパクト〜世界最強馬〜【全レース動画まとめ】

ディープインパクト。確かに彼が、世界で一番強い競走馬だった瞬間がありました。彼のレース動画を、デビュー戦〜引退レースの有馬記念まで、解説付きで全レースまとめました。
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※動画はYoutubeより
 

2005年04月17日

皐月賞〜大出遅れ、そして初めての鞭〜






いよいよディープインパクトがGTの大舞台に立つ時がやってきた。

舞台は三冠レースの初戦、皐月賞。

前走の弥生賞とは打って変わっての好天であった。

中山競馬場の入場人員は85,146名。前年比106.2%である。


マイネルレコルとアドマイヤジャパンに加え、毎日杯(GV)を快勝した
安藤勝己操るローゼンクロイツ、良血馬シックスセンスなどが新たな敵として加わった。


弥生賞で意外な苦戦をしたことにより、人気は少し下がるかとも思われたが、
単勝オッズは1.3倍。

馬体重はデビューから減り続け、元々小柄なディープインパクトにとっては
嫌な材料だったが、大観衆は勝利を疑わなかった。

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大歓声に包まれ、ファンファーレが鳴り響く。

独特な緊張感の中、ゲートが開いた。

その瞬間。


ディープインパクトが大きく躓く。


武豊がバランスを崩し、落馬寸前になる。

ノーリーズンの苦い思い出が蘇った。


武豊は馬がケガをしていないことを確認し、指示を出す。

何とか体制を立て直し、馬群の最後方に取り付いた。


外から3頭ほど交わしていく。

前にはまだ14頭。

通常であれば絶望的な展開だ。

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兄のブラックタイドはこの前年、同じ舞台で、2番人気に押された。

しかし、同じ様に出遅れ、外を回り、16着に敗れた。



弟は大丈夫なのか?


さらに不利な状況は続く。

3コーナーにおいて、ローゼンクロイツがぶつかってくる。

「簡単に勝たせる訳にはいかない」

名手の意地が見えた。


4コーナーを向き、ディープインパクトは除々に上がってきたものの、前にはまだ7〜8頭がいる。

かなり外を回っている。ロスは大きい。

武豊の手が激しく動く。

今までになかったことだ。

さすがにこれだけの不利があっては…

ほとんどの人がそう思った。

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武豊の鞭が、4戦目にして初めて、ディープインパクトに入った。


そして。


伸びる。

次々と前の馬を交わす。

短い中山競馬場の直線など関係なしに、一気に先頭に立つ。

さらに差を付ける。

鞍上が手綱を抑え、余裕を持ってゴール版を通過した。

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少なくとも、私は。中山競馬場で、皐月賞で。

こんな勝ち方をした馬を後にも先にも知らない。


アナウンサーは思わず言ってしまった。

「武豊!三冠馬とのめぐり会い!」

そう。誰しもが、三冠。

そしてそれ以上のことを夢見た瞬間だった。

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武豊は、今や伝説になったこの言葉を初めて口にした。


「走っているというよりも、飛んでいるような感覚ですね」


posted by deepimpact20020425 at 00:00| レース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする